2010年11月06日 12:28 PM
菊
きく(菊‐ヨワイグサ(齢草)‐ジュカク(寿客)等) 漢名 「草冠に鞠」
分 類 ききょう目・きく科・きく属
花ことば赤花=私はあなたを愛します。自花=真実。黄花=わずかな愛。
わが国に古くからある植物ですが、大別して二種に区別出来ると思います。
「野生ぎく」 わが国の山野、海辺、原野に自生している。小輪ぎくでその種数は、小はまぎく、のじぎく、はまぎく、いそぎく、りゅうのうぎく等、二十種位数えられる。この中で「のじぎく」は次の「家ぎく」の原種といわれています。
「家ぎく」 現在一般にきくといわれるのは、殆んど全部がこの家ぎくです。この種の大部分は、昔、中国から輸入されたもので、その後わが国の改良が重ねられて今日のような素晴しいものになったのです。渡来は奈良時代(七〇四年~七八二年)だと思われます。古代から奈良時代中期まで和歌集「万葉集」(四千五百首)の中には「きく」をうたった詩はないといわれますが、八一八年「文華秀麗集」には重陽節のきくの事が見え「懐風藻」(七五一年・奈良朝の漢詩百二十収)にも、菊酒の詩で重陽節が詠まれています。
その頃「きく」は不老長寿の霊花として、薬酒の花としての評価が高かったようです。陰陽学の数字は奇数は陽と数えられ、九はその極。旧暦九月九日は陽の極が重なるという事から最も吉き日とされ、重陽の節句とされ、この日に酒にきくの花を浮かべて飲み長命長寿を祈りたとされています。
また、九月八日の夜に、きくの花に綿をかぶせ、きくの露と香りをその綿に移し、翌朝とってその綿で、体をふくと長寿を保つといわれ、この行事も重陽の節の行事のひとつとされています。
「綿きせて十ほど若し菊の花] 一茶
この行事も江戸時代には五節句の中でも最も重んじられたものですが、明治六年(一八七三年)公式儀式としては廃止になり、今日では忘れさられてしまいつつあります。いづれにせよ鑑賞用としても非常に美しい菊は、このような行事の中でいろいろと品穫改良され、小ぎく、中ぎく、大ぎくに、春咲き、夏咲く、秋咲き、寒咲きとその種、数千種。今日では電照とかシェイドとかにして、あらゆる品種を好きな時に咲かせられるような技術も開発され、四季の花として私たちのくらし中に入ってきています。これ程身近な花になった菊の花も、古には貴族の霊花であったのですからごの花永い歴史を考えさせられます。
第十九号一九八二年十一月
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