2012年08月27日 3:23 PM
かつて日本の家屋はすすきの茎葉で屋根を葺いてたものですが、
今日では、消防法とか、共同のススキを刈る「茅場(かやば)」
の保存が、開発によって困難になり消滅してしまいました。
大変に生命力旺盛な植物で、一寸土地があれば、
ただちに繁茂して群生します。
中秋の名月には、ススキに他の秋草を供えるなど、生活にかなり密着した風習が残っています。
又、すすきは日本の秋を象徴する花として
絵画、詩歌のモチーフとしても扱われています。
「吾妹子に相坂山のはだすすき穂には咲き出ず恋ひわたるかも」万葉集(二二八三) 「秋萩の花野のすすき穂には出でずわが恋渡る隠(こも)り妻はも」万葉集(二二八五) など三二首を数えられます。絵画のジャンルでは大和絵とその流れを
くむ琳派の画家がとくに好んで取り上げています。
又、いけ花の素材としても非常に良く使われています。 水揚げは良くないですが、日本の暮らしの中に育った文化としては、
すすきの風情が限りない情緒をかもしてくれるからでしょう。
すすきは尾花ともいわれますが、穂の様子が獣の尾に似ているところから名づけられた名でしょうが、
とくに狐の尾に似ているとして「幽霊の正体みたり枯尾花」など古諺もあります。
「秋の野に咲きたる花をおよび祈りかき数ふれば
七草の花萩が花尾花葛花なでしこの花女郎花また藤袴朝貌の花」万葉集 山上億良
ススキとは、すくすく立ちたる木「草」、または神楽もちいる鳴物用の木(
すずの木)また荒地に繁る荒々木、
語源には諸説あるようです。
漢名は「芒」ですが、「薄」の字を用います。
「倭名抄」(九三四年源順)には「草の聚り生ずるを薄と云う」とあって元来「薄」
は特定の植物を指す字ではないと解説されています。
すすきは「芒」が正しいことになります。
この頃、外国産の「ススキ」を花屋の店頭やいけばなの中に見られますが、
あれはパンパスグラスといいます。日本の秋とは一寸イメージが一致しませんね。
普通のすすきよりも一段と背が高く一回り大きい穂の色がギラギラ銀色に輝く穂のすすきがあります。
こちらは「オギ」比較的水の近くを好みます。銀すすきともいわれます。
今年の十五夜は九月二五日(1998年)すすきをしみじみと見つめて見ましょう。
2012年の中秋の名月は9月30日(日)
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