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2016年01月07日 11:02 AM

1月の花 万年青

花言葉 永久 不変

厚い、つややかな葉を持つオモトは、地味ですが、重厚な美しさ、
優雅な姿を愛され、鉢植えや、いけ花の素材としてなじみ深い植物です。
多年生常緑草木です。
 オモトは「大本(オオモト)」から発生した言葉であろうとされています。
牧野富太郎博士も「そのがさつで大きい株を表現した名であろう」と
説明されており、これが通説とされますが、
一方「豊前の宇佐神宮の東五十丁、御許山(オモトヤマ)に良種を見る。
因りてオモトと云う」(大言海)ともあります。
 我が国の原産で、その原産地は、
黒潮の北限である宮城県の牡鹿半島付近です。
また、対馬暖流の流れ込む日本海でも、
その海流の北限である能登半島付近とされ、この二つの地はいずれも
北緯三十八度線の上下に位置し、
これがオモトの自生地の北限であろうとされています。
日本の原産でもあり、日本人の美意識に合致しているのでしょうか、
江戸時代には既にオモトが大流行し、珍種に至っては、
一芽四百両とも云われる値もつき、その投機的な売買が過熱して、
幕府は、嘉永五年十一月十五日
オモト売買禁止令を出すに至った史実があります。
江戸市中でのオモトの栽培は、慶長十一年(一六〇六年)徳川家康が
江戸に移るとき、三河の国の長島長兵衛が徳川家の繁栄を祈念して
「太い根茎で青々と育つ永く栄える」と三株のオモトを献上し、
家康がこれを栽培したところからはじまるといわれます。
又、「引越しオモト」の習慣も故事にならって生まれたものらしいです。
 薬草としてもロデリンを強心剤として利用されています。
冬の寒さの中にも、青い葉の色を変えないところから「万年青」と
中国名をそのまま日本名に使っています。
 身近にあって案外忘れがちな、冬場の観葉植物です。
いけ花では、実も赤くなる十二月が、一番に活けて美しい時です。


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